2021年12月18日土曜日

コロナ感染の第6波が始まった

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▷日本の熱いお風呂がコロナを治療する
▷PCR検査のCt値と感度
▷オミクロン株
▷コロナ感染の第5波の考察

▷欧米人と日本人の新型コロナの重症化率の違いの理由
▷感染の山の理論(仮説)

《コロナ感染の第6波が始まった》

 日本の2022年1月からのコロナ感染者数の推移は初めてオミクロン株を発見した南アフリカの統計と類似している。手探りでオミクロン株の感染を検出し始めた南アフリカと同様な経緯をたどっている。
上図のようにオミクロン株による国基準の重症者数が、(イギリスに比べると)緩やかに拡大している。重症者数が1月25日頃に1000名以下でピークアウトすると嬉しい。このグラフの推移に、実際のオミクロン株の感染者数(日々の新規な実際の感染者数)の推移も概ね比例していると考えられる。そのため、オミクロン株の新規感染者数は概ね7日で2倍に増える程度の緩やかな率で拡大していると考える。日々報告される感染者数は、検査をすることにより発見できた感染者数であって、実際の感染者数の推移を表しているものでは無いと考える。
 以下のグラフのように1月28日頃に新規感染者の数がピークアウトすると嬉しい。そのピークの高さはデルタ株の3倍程度の、毎日8万名程度の新規「コロナ陽性者」で収まりそうだと思う。

また、死者数も、以下のグラフのように、感染のピークの(と思う)1月28日から19日くらい遅れた、2月16日頃にピークに達したと思う。

一方、カナダではオミクロン株の陽性者数のピークから7日間遅れで死者数のピークが来ている日本でも、死者数のピークの遅れを7日間程度にできるならば、ピークの山の高さがこのグラフの希望線の山の高さよりも低くなったと思う。死者数のピークの遅れは19日間程度で2月16日頃がピークのようだ。2月16
日頃のピークの高さは、デルタ株の死者数のグラフのピークの4倍以上ある。感染者数のピークが3倍で死者数のピークが4倍以上ならば、結局、オミクロン株の致死率がデルタ株の致死率よりも大きいことになる。この死者数のピークを2月16日で留めるための、医療従事者の工夫と努力と、患者の治る努力と社会の協力が働いていると思う。なお、以下のグラフのオランダ(イギリスやドイツも)のオミクロン株の致死率は日本より低い。オランダは2022年2月以降はコロナの致死率が日本以下を維持している。


 これに遡って、2021年には、北海道の新規な「コロナ陽性者」が、11月17日に40人になっていた。北海道の感染状況が、日本全体の感染拡大 の第6波の先行指標であると考える。11月21日に北海道の感染者が25名に下がったのはとても良いと思う。北海道が寒くなり換気が困難になっている。換気の代替え手段として①低濃度オゾン発生装置で喉のウイルスを殺す手段がある。②もう1つの手段としてスチームうがいで喉のウイルスを熱して殺す手段がある。
 しかし、14日連続で「コロナ陽性者」が0名だった山形県で、11月18日に1名の感染者=「コロナ陽性者」が出た。その「コロナ陽性者」は、大勢いる「コロナ風邪者」のうちの1名が症状を悪化させて「コロナ陽性者」になったのだろうと考える。4日連続で感染者0の石川県でも、11月18日に感染者が出た。8日連続で感染者0の福島県でも11月19日に1名の感染者が出た。14日連続で感染者0の長崎県でも11月20日に1名の感染者が出た。18日連続で感染者0の鹿児島県でも11月21日に1名の感染者が出た。10月28日以降25日連続で感染者0の山梨県でも11月22日に1名の感染者が出た。8日連続で感染者0の愛媛県でも11月23日に1名の感染者が出た。32日連続で感染者0の大分県でも11月26日に1名の感染者が出た。これら感染者0名の県で新たに出た1名の感染者は、PCR検査が陰性の「コロナ風邪者」が症状を悪化させて「コロナ陽性」に変わったと考えられる。












12月9日に神奈川県と静岡県と埼玉県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。

12月10日に新潟県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。



12月15日に群馬県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。

12月16日に神奈川県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。
《フィリピン保健省は15日、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が国内で初めて確認され、感染者2人のうち1人は日本から帰国したフィリピン人男性(48)だったと発表した。男性は1日に成田空港発のフィリピン航空の便で帰国し、帰国時にはせきや風邪の症状があった。》

12月18日に千葉県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。

12月21日に大阪府の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。12月22日に大阪府でオミクロン株の市中感染が3人検出された。

12月22日に北海道の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。

12月23日に京都府でオミクロン株の市中感染が1名発見された。大阪府でも更に1名のオミクロン株の市中感染が発見された。また、沖縄県、福岡県、神奈川県の感染者が急増した。それらの県でもオミクロン株の市中感染が拡大し始めたのかもしれない。



12月25日に、オミクロン株の市中感染が、福岡県、愛知県、京都府、大阪府で確認された。

12月26日のオミクロン株の市中感染の累計が全国で合わせて20人:大阪府が10人、京都府が6人、愛知県が2人、東京都と福岡県がそれぞれ1人、広島県で1人確認された。 12月26日に確認した新たな市中感染は、大阪府3人、(広島県1人)、愛知県2人の合計5人(広島県を除く)。

この情報から、オミクロン株の毎日の感染者数N(t)を指数関数で近似する。ここで、tは1日を単位とする時間で、現在の日数t=tgとする。
N(t)=Aexp(t/k),
∫N(t)dt=Akexp(t/k),
k=20/5=4,
市中感染者数が2倍になる日数は:
4*log(2)=4*0.693=2.8日である。
未だデータが少ないので、算出した係数kのこの値は不正確だと思う。

12月27京都府で、オミクロン株感染者の濃厚接触者4人がオミクロン株であったと確認された。滋賀県で1名が滋賀県外の市中でオミクロン株に感染した。広島県の1名のオミクロン株感染者は本日にオミクロン株感染の確認が確定した。東京都のコロナ感染者の増加が著しいのにオミクロン株の市中感染が少ない。沖縄で米軍のコロナ感染者がオミクロン株の検査を拒否した。個人の自由の原則に依ると思う。東京都でもおそらくコロナ感染者が、事情によりオミクロン株の検査に同意していないのだろうと推測する。
N(t)=Aexp(t/k),
∫N(t)dt=Akexp(t/k),
k=26/6=4.3,
市中感染者数が2倍になる日数は:
4.3*log(2)=4.3*0.693=3.0日である。
未だデータが少ないので、算出した係数kのこの値は不正確だと思う。

島根県は今まで46日間コロナ感染者が0名だった。その島根県が12月28日、7人が新型コロナウイルスに感染し、このうち3人は変異株「オミクロン株」の疑いが強いと発表した。



12月31日から広島県の感染者が急増した。オミクロン株の感染が拡大し始めたのかもしれない。

































《検査基準の変更》
 2月2日以降は、コロナ感染者の検査基準(感染者の判定基準)を変えた。そのため、今までの検査基準で数えた2月1日までのコロナ陽性者数のデータとは整合しない。2月1以前のコロナ陽性者数と2月2日以降の見なし陽性者数を比較するためには検査基準の違いを換算する必要がある。


(換気の効果)
 換気によって「最後のコロナ風邪者」を減らしてきた可能性があると考える。「最後のコロナ風邪者」は喉にウイルスが残留することで「治る期間」が長引いていると考える。その喉のウイルスは、換気によって低濃度オゾンを含む外気を部屋に入れて患者に呼吸させることで不活化させることができる。その換気によって「最後のコロナ風邪者」を治療して減らすことができると考える。
 しかし、11月の中旬になると、日本では北海道が寒くなり、換気がしにくくなった。そのため、北海道では、喉にウイルスが残留することで「治る期間」が長引いた「最後のコロナ風邪者」が増えたと考えられる。それが北海道の「コロナ風邪者」全体を増し、「コロナ陽性者」を増したと考える。これからは、日本の他の地域も寒くなり換気がしにくくなり、「最後のコロナ風邪者」が増えると考えられる。(換気が困難ならば、低濃度オゾン発生装置を使えば、換気の代替えになり、この第6波を回避できると思う)12月14日まで北海道もコロナ感染者が増えなかったので、換気の不足には代替え手段で対応できたと考える。

《デルタ株感染の際の統計の復習》

デルタ株では上図のグラフのように新規感染者数と重症者数が推移していた。


《東京都》1月1日~31日:26人死亡
 日本全体で、12月16日からコロナ感染が拡大を開始したので、オミクロン株の感染が拡大し始め、コロナ感染の第6波が始まったと考える。以下のグラフ(東京都の場合)のように1月4日までは、オミクロン株の感染拡大がイギリスでの感染速度の3分の1の穏やかな感染拡大速度に収まっていた。


1月5日と6日に急にコロナ陽性者が増えた。これは、12月25日から、症状の軽い人にもPCR検査をする検査所が作られて、今まで行なっていなかった検査をすることで感染者が発見できるようになったことに因ると考える。
 東京都でコロナ感染で1月1日から1月17日までの間に死んだ人は4人しかいない。「重症」の定義を「死ぬ可能性がかなりある症状のこと」と考えると、国基準による重症者が毎日200人いるというのは明らかに間違っていると思う。国基準では、死ぬ可能性が1%程度なのを「重症」としているからである。「重症」の基準は、国基準よりも東京都の基準の方が正しいと思う。重症化率については、後でも、沖縄県の統計を見て簡単に考察する。なお、1月22日の段階では死者数が9人で少ないが、アメリカの調査結果では、70歳以上の高齢者に感染した場合では患者の入院率が高い危険な病気である。

上図のコロナの死者数のグラフが示すようにイギリスでは、「オミクロン株が軽症である」という報告をした後で、2022年1月からコロナ死者数が急増している。これは、オミクロン株が高齢者にうつされた結果、高齢者がオミクロン株で死んでいると考えられる。
今すべき事は高齢者にオミクロン株を感染させないようにベストを尽くす事だと思う。

東京都のオミクロン株の感染の山のピークのデルタ株の山に対する比が沖縄県の場合と同じになると考える。そう仮定すると、上図の新規陽性者数の予測のグラフのように、1月28日に17631人の新規陽性者が出た。それが東京都の感染の山のピークになると考える。

上図の実効再生産数のグラフで実効再生産数の低下が1月17日に値2.8で止まってしまった。しかし、1月26日には値1.8に下がり、1月28日の東京都の感染の山の高さが、デルタ株での感染の山の高さ5700人/日の約3倍の17631人/日になった。沖縄県やアフリカ各国と同じく、これで感染の山がピークに達したと考える。すなわち、1月28日以降に感染の山がピークアウトしていく可能性が高いと考える。
 以下のグラフのように、大阪府のコロナの新規感染者のグラフが東京都のグラフとほぼ重なる同じグラフになっている。グラフが重なるのは感染者数が同じ割合で存在するというよりも、検査数が同じ割合で行われていること。検査すればするだけ感染者が発見され、検査数が未だ不十分だということを表していると考える。

《大阪府》1月1日~30日:52人死亡



大阪府でも、上図のグラフのコロナ感染者の急増分がオミクロン株の感染者によるものとみなすことができる。大阪府のグラフでは、感染者から約17日遅れて死者が出てきている。大阪府のグラフと東京都のグラフが同じグラフになることから、東京都でも大阪府と同じで、コロナ感染者の急増分がオミクロン株の感染者によるものと見なすことができる。また、大阪府も東京都と同じ時に感染がピークアウトすると思う。
 【2022年1月12日の国基準重症者:都道府県毎一覧】

上の棒グラフの各県の(国基準の)重症者数を比べて見ると、大阪府の国基準重症者数が多いのが問題である。また、以下のグラフで大阪府の国基準重症者数の推移を神奈川県と比べても、大阪府は、デルタ株感染の第5波の感染のときから第6波の感染に至るまで、国基準重症化率が神奈川県よりも高い。一方で、死者数で比べると第5波では神奈川県と同じであった。このことから、大阪府の国基準重症者の基準は、他の県よりも、国基準重症者を多く計上する基準だと考えられる。大阪府基準の重症者数が正しい重症者数を表していると考える。



 「感染のグラフの山の理論(仮説)」に従って考えた結果、東京都や大阪府には、2022年1月14日には、PCR検査も受けていない(検査を受けても陰性になる程度の)極めて軽症なオミクロン株の「コロナ風邪」の患者が新たに103万人増えたと考える。

《京都府》1月1日~30日:6人死亡



上図の京都府のグラフも、東京都のグラフと重なった。同じくオミクロン株の感染を表していると考えられる。

上図の京都府のグラフの国基準の重症者数の情報源は以下のサイト:
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和4年1月4日版)
1.国内の状況について
(1)国内事例:検査陽性者1,729,770名 
【別紙1】各都道府県の検査陽性者の状況(空港検疫、チャーター便案件を除く国内事例)

による。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000878569.pdf

上図の京都府のグラフで、オミクロン株の国基準の重傷者の人数は、京都府で12月16日から1月23日までコロナ死者が0という実態と全く合わない。正しい重症者数の基準は、京都府の基準での重症者数であると考える。

《沖縄県》 1月1日~2月5日:9人死亡(人口当りの死者数は東京都と概ね同じ)
 1月14日には、以下の実効再生産数のグラフの値が2まで下がったことにより、ピークアウトの時期に入ったことが分かると思う。(なお、下のグラフの1月4日以降1月12日まのデータは、実効再生産数が上がり下がりしている異常がある。それは、測定の基準が安定せず、測定データが不正確なことを示していると思う)




上図の沖縄県のオミクロン株感染者のグラフのように、12月25日まで米軍からオミクロン株をうつされた。それ以降、感染者が増加していると考える。12月26以降の感染速度(グラフの傾き)が東京都と概ね同じでイギリスの感染速度の3分の1程度。しかし、1月3日以降に急速にコロナ陽性者が増えた。これは、12月25日以降に、無症状に近い軽症の人でも無料でPCR検査が受けられる検査所が設置されたため、オミクロン株の感染が発見し易くなったためだろうと考える。12月26日に国基準のコロナの重症者が6人に増えた事は問題だと思う。症状を軽症化するために、沖縄県民がもっと熱いお風呂に長く入ってウイルスを殺してコロナを速やかに治すことが望ましいと思う。1月10時点で、このグラフの重症者数の推移と新規感染者数を比べてみると、オミクロン株の重症化率がデルタ株の4分の1程度であるようにも見える。しかし、沖縄県では1月1日から29日までの死亡が1人である。そのため、沖縄県では「重症」による患者の死亡の可能性は1%も無いと思う。その程度の症状を「重症」とする国基準の重症の定義そのものが間違っていると思う。沖縄県基準の「重症」のデータこそが正しい情報だと思う。

上図の予測グラフのように1月14日頃がピークであり、それから減少した。この感染のピークの高さはデルタ株の際のピークの概ね2倍である。ピークアウトの後は予測したようには急減せず、緩やかに減少している。

《広島県1月22日と1月28日が二山のピーク》 1月1日~30日:31人死亡



《山口県》 1月1日~30日:7人死亡



《石川県》 1月1日~30日:7人死亡



《神奈川県》 1月1日~30日:19人死亡


上図の神奈川県のグラフは、東京都のグラフと概ね同じ形で少し遅れて推移している。感染増は大部分がオミクロン株と考えて良いと考える。

《兵庫県》1月1日~30日:25人死亡


上図の兵庫県のグラフは、東京都のグラフと概ね同じ形で推移している。兵庫県も、感染増は大部分がオミクロン株と考えて良いと考える。